RPi pico ハードウェア

Rpi pico の回路図をみながらパッドに引き出されていないピンなどを調べる。

ピンアウト

RP2040 MCU は GPIO 0-29 あるが一部のピンはパッドに引き出されていない。表にまとめた。テストポイントについて同時に記載した。

ピン TP 説明
GPIO23 TP4 レギュレータ PS 端子
GPIO24 - 分圧済みVBUS
GPIO25 TP5 緑 LED
GPIO29 - ADC3 VSYS/3 ※
- TP1 GND
USB_DM TP2 USB_DM
USB_DP TP3 USB_DP
- TP6 BOOTSEL

GPIO24 は USB OVCUR DET 機能を持つ。つまりデバイスモードで USB DET として使えないため、自分で検出する必要がある。

※ VSYS が供給されていて 3V3 が供給されないとき (3V3_EN LOW)、GPIO29_ADC3 のダイオードからのリークを減らすために使用。

レギュレータ

RT6150B-33GQW が載っている。Back-Boost コンバータなので 1.8-5.5V の範囲を供給すると 3.3V を出力する。昇圧、降圧共に可能。

USB コネクタの VBUS とレギュレータ入力の間にダイオードが入っているため、低圧の供給は VSYS からがよい。

EN ピンが HIGH で有効、LOW で無効。3V3_EN パッドにとして引き出されている。3V3 パッドから電源を供給して Pico のレギュレータを停止させたいときなどに使える。

PS モード 説明
0 PFM 出力全体でおよそ効率が良い
1 PWM リップルが少ないが低出力で効率が悪い

データシート[1]によると効率は以下のようになっている。

20210816114541

左図の PFM モードでは低電流 (1-60 mA) では効率が 67-73% である。
右図の PWM モードでは低電流で効率が 77% 未満に収まっている。
それ以上の出力電流でもさほどの差は見られない。そのため、リップルが問題にならなければ PFM モードでよい。

ADC などでリップルが問題になる場合、変換中のみ PWM モードに切り替えるとよい (4.3. Using the ADC [2] 参照)。

[1]: https://www.richtek.com/assets/product_file/RT6150A=RT6150B/DS6150AB-06.pdf
[2]: https://datasheets.raspberrypi.org/pico/pico-datasheet.pdf#%5B%7B%22num%22%3A20%2C%22gen%22%3A0%7D%2C%7B%22name%22%3A%22XYZ%22%7D%2C115%2C359.05%2Cnull%5D