A. Object Inspector

UNO オブジェクトの情報を知るためのツールです。これらの機能を提供しているツールの有用なものは三つあります。他に三つほどありますが機能が十分ではありません。

それぞれ特徴があるため自分に合ったものを利用するといいでしょう。

これらのツールは OOo SDKディレクトリなどを設定しておくと該当するページを開く機能も持っているため IDL Reference を参照するときにも便利です。
コード生成機能を持ったものであれば煩雑なインターフェースのクエリなども簡単に知ることができます。

X-Ray

歴史あるツールです。オブジェクトの情報を知るためのツール以外にも OpenOffice.org Basic の配列のデータを表示したりするツールも含まれています。三つのうち最も利用者が多いツールです。
Basic の modal ダイアログで表示されるため OOo Basic の場合には表示を見ながらコードを編集できないのが難点です。また、ダイアログのサイズを自由に変更できません。
実装形態が OOo Basic のマクロであるため OOo Basic 以外の言語から実行するにはマクロを別の言語から実行する形になるので面倒です。

Object Inspector

以前は OOo SDK に含まれていましたが最近開発が別になったようです。ツリー表示でのメソッド名などが見難いのが難点です。Psued プロパティは表示されません。
サービスとして実装されているため利用している言語から容易に利用できます。

MRI

上記二つのツールで足りない機能を補ったりして作成されたもの。
プロパティ情報での Attribute Mode の表示、一部プロパティ名からの IDL Reference の表示。一部参照すると OOo がクラッシュするプロパティを避ける機能などが組み込まれています。OOo と同じウィンドウを利用しているため情報を見ながらコードの編集ができます。
サービスとして実装されているため利用している言語から容易に利用できます。
また、日本語で書かれたマニュアルが存在します。