図のスタイルでの書式設定

多くの場合、プレゼンテーションに少数のグラフィックオブジェクトがあるなら手作業での書式設定が外観を変更するのに効率的な方法となります。一方で、プレゼンテーション全体で統一された外観にするには、または多数のオブジェクトに同じ書式を適用したいとき、図のスタイル(グラフィックスタイル)を利用するのが一番良い方法です。

図のスタイルはグラフィックオブジェクト用のスタイルで、テキスト用にプレゼンテーションのスタイルを適用するのと同じようなことです。図のスタイルは全ての書式属性をまとめており、グラフィックオブジェクトにそれらの属性を適用できます。そして、スタイル名で関連付けられており素早く再利用できるようになっています。スタイルが変更されたとき、そのスタイルが適用されている全グラフィックオブジェクトに自動的に変更が行き渡ります。

スタイルのプロパティの継承を利用すると短時間でうまく作業できるでしょう。たとえば、個別に書式設定されている色の違う複数の線を作成するとき、線用の図のスタイルを定義し、そのスタイルを継承した線の色属性のみ異なるスタイルを定義します。もし後で矢印の末端のスタイルや線の太さを変更する必要があれば、親スタイルを編集するだけでその子スタイルも変更されます。

複数のプレゼンテーションを作成しているなら、洗練された図のスタイルライブラリは希望の外観にするときに新規プレゼンテーションの書式設定を素早く行うための価値のあるツールです。

新規スタイルを作成するには 2 章で説明した方法に従ってください。下に示すように、図のスタイルの作成ダイアログは 15 ページで構成されています。

  • 管理ページ、スタイルの説明と階層構造での位置が表示されます。2 章参照。
  • フォント、フォント効果、インデントと行間隔、配置、タブ、アジア言語の文字体裁ページ、これらのページではテキストのプロパティを設定します。プレゼンテーションのスタイルと共有されます。3 章参照。
  • 寸法の記入ページは寸法線のスタイルを設定しますが、プレゼンテーションではあまり使われません。詳細は Draw ガイドを参照してください。
  • 他のページ(テキスト、テキストアニメーション、コネクタ、線、領域、影、透過性)、これらのページは手作業で書式設定するときのダイアログと同じオプションです。この章で説明します。

多くの場合、全ページのパラメータを調整する必要はないでしょう。たとえば、単純な線のスタイルを作成するには 15 ページ中たった 3 ページしか利用しません。


図のスタイルダイアログ
独自の図のスタイルを作成するダイアログ

スタイルを適用するには、オブジェクトまたは複数のオブジェクトを選択した状態で、スタイルと書式設定ウィンドウでスタイルをクリックしてください。スタイルと書式設定のウィンドウが表示されていなければ F11 を押すか、書式設定ツールバーの左端のスタイルと書式設定アイコンをクリックする、またはメニューから書式 > スタイルと書式設定を選択してください。F11 キーを再度押すとウィンドウは非表示になりワークスペースを広く利用できます。