スタイルの利用
このセクションでは Impress でのスタイルの作成、変更、適用、削除方法について説明します。Writer でスタイルに親しんだのであれば Impress のものと相違点が見つかることになるでしょう。プレゼンテーションスタイルは Writer の段落スタイルと似ており、同じような方法で利用します。プレゼンテーションスタイルは新しく作成できませんが既存のものを完全に設定できます。Writer の見出しスタイルのようにアウトラインスタイルは階層構造を持ってリンクされていることに注意してください。アウトライン 1 スタイルを変更すると他の全アウトラインレベルに変更が行き渡ります。
Impress では図のスタイルも非常に役立つことが分かると思います。名前のとおり、図のスタイルはテキストオブジェクトを含む画像オブジェクトの外観を決めます。たとえば、プレゼンテーションのスライドの一つに組織図が必要なとき、全ボックスは間違いなく一貫した外観にしたいでしょう。同じ線スタイル、同じフォント、同じ影などです。最小限の努力でこれを行う最も簡単な方法はボックス用の図スタイルを作成して図それぞれに適用することです。一番の恩恵は後で変更しようと決めた時に、ボックスの背景色の変更を、行う必要があるのはスタイルの変更だけです。
図スタイルの作成
前出のように新規プレゼンテーションスタイルは作成できません。新規図のスタイルは二通りの方法で作成できます。
- スタイルダイアログを利用して作成します。
- 選択した項目から作成します。
スタイルダイアログを利用した新規スタイルの作成
スタイルと書式設定ウィンドウの上端にある図のスタイルアイコンを選択してください。
新規スタイルを既存のものとリンクさせるためにまずスタイルを選択してください。そして、右クリックして新規作成を選択します。
スタイルがリンクされていると、基本のスタイルのフォントを Times から Helvetica に変更するといったようなとき、リンクされている全スタイルのフォントも変更されます。多くの場合はこれは希望通りの振る舞いですが、一方でリンクした全スタイルに変更を適用したくありません。計画を立てておきましょう。
次にスタイルダイアログを示してあります。14 のタブとそれぞれに多くのオプションがあります。Writer でスタイルと親しんだのであればそれらのオプションの設定方法にすでに気づいているでしょう。変更終了後、OK をクリックして変更を保存します。
新規の図スタイルを作成するダイアログ
選択したスタイルから新規スタイルを作成
手作業で書式設定を行ったテキストまたは画像から新規スタイルを作成できます。
- スタイルとして保存したい項目を選択してください。
- スタイルと書式ウィンドウで選択スタイルから新規スタイル(オブジェクト)アイコンをクリックします。
選択スタイルから新規スタイル
- スタイルの作成ダイアログが表示されるので、新規スタイル名を入力してください。このリストは同じスタイルのユーザー定義のものを表示しています。OK をクリックして新規スタイルを保存します。
選択項目から新規に作成したスタイルに名前をつけます
スタイルの編集
スタイルと書式設定ウィンドウで右クリックして変更を選択して既存のスタイルを変更します。プレゼンテーションスタイルでは変更のみ選択できます。
図のスタイルを変更するダイアログは図のスタイル新規作成時と同じものです。プレゼンテーションスタイル変更時のダイアログは Writer の段落スタイルと似ていますがより簡単なものです。
変更後、OK をクリックして変更を保存してください。
選択項目からスタイルを更新
次の手順のようにして選択した項目からスタイルを更新します。
- スタイルに導入したい書式設定をもった項目を選択してください。
- スタイルと書式設定のウィンドウで(ダブルクリックではなく一度のクリックで)更新したいスタイルを選択してください。そしてスタイルの更新アイコンをクリックします。
選択した項目からのスタイルの更新
スタイルに対する変更は作業中のドキュメントのみに適用されます。関連のあるテンプレートには変更がおよびません。一つ以上のドキュメントに変更を適用したいのであればテンプレートを編集してください。テンプレートについてはテンプレートを利用した作業を参照してください。 |
スタイルの更新ボタンはプレゼンテーションスタイルと図のスタイルの両方で利用できます。
スタイルの適用
Impress では二通りの方法でスタイルを適用できます。どちらの方法でもスタイルと書式設定のウィンドウから始めます。まず、左上のアイコン(図のスタイルまたはプレゼンテーションのスタイル)から一つをクリックして利用したいカテゴリのスタイルのリストを表示します。続いて次のようにします。
- 段落の挿入位置にカーソルを置く、または図を選択して適用したいスタイル名をダブルクリックします。
- 水やりモードアイコン をクリックします。マウスポインターがアイコンのように変化します。カーソルをスタイルを適用したい段落の上に持っていきマウスのボタンをクリックします。このモードはオフにするまでずっと有効なので多数の段落に同じスタイルを適用できます。水やりモードアイコンを再度クリックするか、Esc キーを押すと水遣りモードが終了します。
- 水やりモードが有効な状態でドキュメント上を右クリックすると直前のスタイル取り消します。うっかり右クリックしないように注意してください。
スタイルと書式設定ウィンドウの下端にあるドロップダウンリストがあり全スタイルを表示または、図のスタイルではユーザー定義のスタイルといったようなスタイルのグループを表示するように切り替えられます。 |
スタイルの削除
OOo の事前定義済みのスタイルはたとえ利用していなくても削除できません。
ユーザー定義のスタイルはどれでも削除できます。ですが、削除する前にそのスタイルが利用されていないか確認すべきです。不要なスタイルが利用されていると別のスタイルで置き換えたくなるでしょう。
スタイルと書式設定ウィンドウで右クリックしてメニューから削除を選択して不要なスタイルを削除します。表示されるメッセージボックスではいを選択してください。
ショートカットキーにスタイルを設定
OOo はドキュメント入力中に素早くスタイルを適用できる定義済みのキーボードショートカットを提供しています。それらのショートカットを再定義または自分用のものを定義できます。ショートカットキーについては補足 A で説明します。
原著者: OOoAuthors group
原文:
http://wiki.services.openoffice.org/wiki/Documentation/OOo3_User_Guides/Impress_Guide/Working_with_styles
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