テンプレートの利用

全ての OOo のドキュメントはテンプレートを基に作成されています。一方、Impress は他の OOoコンポーネントとは少し違い、ウィザードをオフにしていなければプレゼンテーションウィザードから始まります。

メニューバーからファイル > 新規作成 > プレゼンテーションを選択した時、プレゼンテーションウィザードが有効になっておれば、ウィザードが幾つかの種類の選択肢を提供します。そのうちの一つがテンプレートからの作成です。

プレゼンテーションウィザードをオフにしているなら、メニューバーからファイル > 新規作成 > プレゼンテーションを選択して新規プレゼンテーションを開始すると、OOo はデフォルトのプレゼンテーションテンプレートを使用します。自分用のデフォルトテンプレートを指定していなければ OOo はプログラム組み込みの空のテンプレートを使用します。

OOo が提供するテンプレートの利用

OOo は 5 つのテンプレートを最初から持っています。二つはプレゼンテーションフォルダーに、あとの三つはプレゼンテーション背景フォルダーにあります。二つの違いは、プレゼンテーションテンプレートはサンプルのタイトルとトピックが書かれたスライドを含んでいるのに対し、プレゼンテーション背景テンプレートは背景と背景オブジェクトのみ設定されているところです。どちらの種類のテンプレートもプレゼンテーションのスタイルと図のスタイルを持っています。

メニューバーからファイル > 新規作成 > テンプレートとドキュメントを選択して前に保存したプレゼンテーションテンプレートから新規プレゼンテーションを作成できます。この操作を行うとテンプレートとドキュメントウィンドウが開きます。テンプレートのリストから利用したいテンプレート名をダブルクリックしてテンプレートを基にした新規プレゼンテーションを開きます。

他のソースからのテンプレートの利用

自分のテンプレートを持っているの、もしくは他の場所から入手したテンプレートがあれば、テンプレートとドキュメントウィンドウの自分のテンプレートフォルダに保存されているかもしれません。テンプレートは拡張機能マネージャーを利用してその拡張機能自身のテンプレートフォルダに保存されているかもしれません。それらのテンプレートは OOo と共にインストールされたものと同じように利用できます。

テンプレートのインポート方法については OOo へのテンプレートのインポートを参照してください。

拡張機能マネージャーを利用したテンプレートのインストール

拡張機能マネージャーは拡張子 .OXT のファイルにパッケージ化されたテンプレートのセット、画像、マクロやそのほかのアドインを簡単にインストールしてくれます。

個々の拡張機能はさまざまな場所で見つけられるかもしれません。また、OpenOffice.org オフィシャル拡張機能レポジトリが http://extensions.services.openoffice.org/ にあります。多くの拡張機能は費用がかかりません。また、一部のものは料金がかかります。関心のある拡張機能のライセンスと費用については各拡張機能の説明をチェックしてください。

拡張機能マネージャについての詳細と、Impress ユーザーが興味のありそうな拡張機能については 11 章 Impress の設定とカスタマイズを参照してください。

次のようにして拡張機能としてテンプレートのパッケージをインストールします。

  1. 拡張機能をダウンロードしてコンピューター上のどこかに保存します。
  2. OOo のメニューからツール > 拡張機能マネージャーを選択します。拡張機能マネージャーダイアログで追加をクリックします。
  3. ファイルの選択ウィンドウが開きます。インストールしたい拡張機能を選択して開くを押してください。拡張機能がインストールされます。ライセンスに承諾するよう求められるかもしれません。
  4. 拡張機能のインストールが終了すると拡張機能マネージャーのダイアログのリストに拡張機能が追加されます。

テンプレートから提供されるスライドマスターは作業ペインの使用可能なスライドマスターの項目にまだ表示されません。

tip レポジトリで公開されている拡張機能拡張機能マネージャーを開いて、他の拡張機能をオンラインで取得のリンクをクリックしてください。ステップ 1 でのように拡張機能を一つずつダウンロード、追加する必要はありません。

デフォルトテンプレートの設定

カスタマイズしたプレゼンテーションテンプレートをデフォルトのテンプレートに設定できます。必要なら後でデフォルトに戻すことができます。

カスタマイズされたテンプレートをデフォルトに設定

ドキュメントテンプレートの管理(テンプレートマネージャ)ダイアログに表示されているフォルダにあるものならどんなテンプレートでもデフォルトに設定できます。

次のようにしてカスタムテンプレートをデフォルトに設定します。

  1. メインメニューからファイル > ドキュメントテンプレート > 管理を選択します。ドキュメントテンプレートの管理ダイアログが開きます。
  2. 左側に表示されているボックスでデフォルトにしたいテンプレートがあるフォルダをダブルクリックしてください。そして、テンプレートを選択します。
  3. コマンドボタンをクリックしてください。
  4. ドロップダウンメニューから標準テンプレートとして設定を選択します。次にファイル > 新規作成から作成されたファイルはこのテンプレートを基に作成されます。
TemplateMgt
ドキュメントテンプレートの管理ダイアログ
OOo 組み込みのデフォルトテンプレートにリセット

次の手順に従って OOo のデフォルトプレゼンテーション背景テンプレートを再度有効にします。

  1. ドキュメントテンプレートの管理ダイアログの左側のボックスでプレゼンテーション背景フォルダをクリックしてください。
  2. コマンドボタンをクリックしてください。
  3. ドロップダウンメニューから標準テンプレートを元に戻す > プレゼンテーションを選択してください。

自分用のテンプレートを作成

プレゼンテーションを基にテンプレートを作成します。

  1. テンプレートとして利用したいプレゼンテーションを開きます。
  2. メインメニューからファイル > ドキュメントテンプレート > 保存を選択します。ドキュメントテンプレートウィンドウが開きます。
  3. 新しいドキュメントテンプレートフィールドに新規テンプレート名を入力してください。
  4. 範囲(カテゴリー)リストでテンプレートを保存したいフォルダを選択してください。他のフォルダを作成していなければ、普通は自分のテンプレートフォルダを選択します。テンプレートフォルダについてもっとしりたければテンプレートの管理を参照してください。
  5. OK をクリックします。OOo は新規テンプレートを保存してドキュメントテンプレートダイアログが閉じます。
IG2-17
新規テンプレートの保存

テンプレートの編集

テンプレートのスタイルと内容を編集できます。そして、そのテンプレートから作成されたドキュメントにテンプレートのスタイルを再適用できます。

note スタイルのみ再適用できます。内容は適用できません。

次のようにしてテンプレートを編集します。

  1. メインメニューからファイル > ドキュメントテンプレート > 編集を選択します。ファイルの選択ウィンドウが開きます。
  2. 編集したテンプレートを選択して開くをクリックしてください。選択したテンプレートが Impress で開きます。
  3. 他のプレゼンテーションと同じようにテンプレートを編集してください。メインメニューからファイル > 保存を選択して変更を保存します。

編集したテンプレートから作成されたドキュメントを次に開く時に次のようなメッセージが表示されます。

TemplMsg3
現在のスタイルを適用メッセージ

ドキュメントにスタイルの変更を適用するのであればスタイルを更新をクリックしてください。ドキュメントにスタイルの変更を絶対に適用したくなければ古いスタイルを保持をクリックしてください。どちらかのオプションを選択するとメッセージダイアログが閉じて OOo でドキュメントが開きます。

テンプレートの管理

OOoOOo テンプレートフォルダにあるテンプレートのみ利用できます。一方で、新規 OOo テンプレートフォルダを作成してそのフォルダを自分用のテンプレート管理のために利用できます。たとえば、異なる目的またはプロジェクトのためのテンプレート用フォルダを分けておきたいでしょう。テンプレートをインポートしたりエクスポートすることもできます。

まず、メインメニューからファイル > ドキュメントテンプレート > 管理を選択します。ドキュメントテンプレートの管理ダイアログが開きます。

note ドキュメントテンプレートの管理ウィンドウのコマンドボタンからの全ての操作は、テンプレートまたはフォルダで右クリックしても同様の操作が行えます。
テンプレートフォルダの作成

次のようにしてテンプレートフォルダを作成します。

  1. ドキュメントテンプレートの管理ダイアログでどれかフォルダをクリックします。
  2. コマンドボタンをクリックしてドロップダウンメニューから新規を選択します。無題フォルダが表示されます。
  3. 新規フォルダの名前を入力して Enter を押してください。入力した名前でフォルダが作成されます。
テンプレートフォルダの削除

OOo が提供するテンプレートフォルダまたは拡張機能マネージャーでインストールされたものは削除できません。自分で作成したフォルダのみ削除できます。

次のようにしてテンプレートフォルダを削除します。

  1. ドキュメントテンプレートの管理ダイアログで削除したいフォルダを選択します。
  2. コマンドボタンをクリックしてドロップダウンメニューから削除を選択します。削除の確認メッセージボックスが表示されます。はいをクリックします。
テンプレートの移動

次のようにしてテンプレートをテンプレートフォルダから別のフォルダへ移動させます。

  1. ドキュメントテンプレートの管理ダイアログで移動したいテンプレートのあるフォルダをダブルクリックします。フォルダにある全テンプレートのリストがフォルダ名の下に表示されます。
  2. 移動させたいテンプレートをクリック、ドラッグして移動先のフォルダにドロップしてください。元フォルダからテンプレートを削除する権限を持っていなければ、この操作で移動する代わりにコピーされます。
テンプレートの削除

OOo が提供するテンプレートまたは拡張機能マネージャーを利用してインストールされたテンプレートは削除できません。自分で作成またはインポートしたもののみ削除できます。

次のようにしてテンプレートを削除します。

  1. ドキュメントテンプレートの管理ダイアログで削除したいテンプレートのあるフォルダをダブルクリックします。フォルダにある全テンプレートのリストがフォルダ名の下に表示されます。
  2. 削除したいテンプレートを選択します。
  3. コマンドボタンをクリックしてドロップダウンメニューから削除を選択します。削除の確認メッセージボックスが表示されます。はいをクリックします。
テンプレートのインポート

利用したいテンプレートがどこか別の場所にあるなら、OOo のテンプレートフォルダにインポートしなければいけません。

次のようにしてコンピュータの別の場所にあるテンプレートをインポートします。

  1. ドキュメントテンプレートの管理ダイアログでテンプレートをインポートしたいフォルダをクリックします。
  2. コマンドボタンをクリックしてドロップダウンメニューからテンプレートのインポートを選択します。ファイルの選択ウィンドウが開きます。
  3. インポートしたいテンプレートを探し、選択した後に開くをクリックします。ファイルの選択ウィンドウが閉じて選択したテンプレートフォルダにテンプレートが表示されます。
  4. 必要に応じてテンプレート名を入力、その後 Enter を押してください。
テンプレートのエクスポート

次のようにしてテンプレートフォルダから別の場所にテンプレートをエクスポートします。

  1. ドキュメントテンプレートの管理ダイアログでエクスポートしたいテンプレートのあるフォルダをクリックします。フォルダにある全テンプレートのリストがフォルダ名の下に表示されます。
  2. エクスポートしたいテンプレートをクリックします。
  3. コマンドボタンをクリックしてドロップダウンメニューからテンプレートのエクスポートを選択してください。名前をつけて保存ダイアログが表示されます。
  4. テンプレートを保存したいフォルダを選択して保存をクリックします。