スライドの編集
プレゼンテーションの個々のスライドをハードフォーマットするのは避けるべきです。その代わりにできるだけスライドマスターを利用してください。プレゼンテーションには複数のスライドマスターが保存できますが、スライドの背景の変更や他の変更については例外です。スライドマスターの利用については 2 章で詳しく説明しています。
スライドやページ範囲の書式設定
ページ設定ダイアログは色々な目的に利用されており、ダイアログを開く場合に応じて内容が変わります。たとえば、ノートビューまたは配布資料ビューではページ設定ダイアログが開き、ノートと配布資料のページレイアウトを設定します。詳細についてはスライド、ノート、配布資料の追加と書式設定を参照してください。標準ビューではスライドを書式設定します。ページの書式設定 (サイズ、余白、用紙方向など) を変更するとプレゼンテーションの全スライドに適用されます。Writer や Calc でのように Impress で複数のページスタイルを定義できます。
個別のスライドの背景を変更できます。以下で説明します。
次のようにしてスライドまたはページ領域に書式設定します。
- 一般ビューに切り替えてください (ワークエリアのタブをクリックするか、メニューから表示 > 一般を選択してください)。
- メニューから書式 > ページを選択、または右クリックしてポップアップメニューからページセットアップを選択してページ設定ダイアログを開いてください。ページタブにはページ書式、余白、レイアウト設定の三つのセクションがあります。これらのタブの設定はプレゼンテーションの全スライドに適用されます。
ページ設定ダイアログ
- ページ書式セクションでドロップダウンのリストから推奨される用紙サイズを選択してください。標準の書式を選択すると自動的に用紙のサイズが変更されます。用紙サイズと書かれていますが、用紙に印刷する時と同様にスライド表示のためにリストから選択してください。スクリーン用のデフォルトの設定ではスクリーン (4:3) でのプレゼンテーションに最適化されていますが、印刷では横向き Letter または A4 に印刷されます。コンピュータの画面がワイドスクリンモニターなら、ユーザー定義を選択して幅と高さを設定したくなるかもしれません。
- スライドまたはページの向きおよび利用するプリンター用紙トレイも設定できます。Impress は Writer とは違ってスライドごとに別々の用紙トレイを選択できないことに注意してください。スライド、ノート、配布資料ごとに別々の用紙トレイを指定できます。スライドを透明な用紙に印刷して配布資料を普通の用紙に印刷する時などに役に立ちます。プレゼンテーションの印刷の詳細については 10 章を参照してください。
- 余白セクションでページ端からスライドの内容までの間隔を変更できます。
- レイアウト設定セクションでドロップダウンリストから数書式を選択してください。スライドオブジェクトのサイズを変更可能にしたり、フォントを用紙の幅に合わせる場合、オブジェクトのサイズを用紙に合わせるチェックボックスを選択してください。
- OK をクリックして変更を保存してください。
スライドの背景を変更
プレゼンテーションに複数のスライドマスターを保存できますが、例外としてスライドの背景は個別に変更するとよいでしょう。スライドマスターの利用については 2 章で詳しく説明しています。
スライドマスターやスライドの背景変更はシェープの範囲を塗りつぶすことと同じです。詳細は 6 章グラフィックオブジェクトの書式設定を参照してください。
次のようにしてスライドの背景を変更します。
- 一般ビューに切り替えてください (ワークエリアのタブをクリックするか、メニューから表示 > 一般を選択してください)。
- 変更したいスライドを選択してください。
- メニューから書式 > ページを選択、または右クリックしてポップアップメニューからページセットアップを選択してページ設定ダイアログを開いてください。背景タブを選択してください。
- 6 章の範囲の書式設定の説明を参照してください。
- OK をクリックして変更を適用してください。全てのスライドに背景の変更を適用するかどうか確認するダイアログが表示されます。現在の一つのスライドのみに変更を適用する場合にはいいえをクリックしてください。
ページ設定
リストからスライドレイアウトを選択
新規スライドを作成した後、スライドの内容とそれに一番合うレイアウトを決めてください。Impress はさまざまな種類のレイアウトを提供しています。レイアウト一覧は以下の図のように表示されます。
利用できるスライドレイアウト
次のようにしてスライドにレイアウトを適用します。
- タスクペインでレイアウトタブを選択してください。タスクペインが表示されていなければ、表示 > タスクペインを選択してください。
- マウスカーソルをレイアウトのサムネイル上に持って行くと内容の要約がツールチップで表示されます。
- スライドに適用したいレイアウトをクリックしてください。
レイアウトを変更するとスライドに既に書かれている内容はそのままで、スライド内の配置が変更されます。
オートレイアウトは作成できません。一方、レイアウトが合わなければスライドの要素を再配置できます。そして、そのスライドを複製したり、必要に応じて他のプレゼンテーションにコピーしたり、テンプレートに保存できます。
3 章で説明したテキストボックスを利用する方法はスライドのタイトルとオートレイアウトのテキスト要素にも利用できます。そして、画像のプレースホルダの移動とサイズ変更については 4 章で説明しました。7 章では表計算シート、チャートやその他のオブジェクトの挿入方法について説明しています。
リストからスライドマスターを変更
タスクペインでマスターページタブを選択してください。
マスターのリストでクリックするとプレゼンテーションの全スライドにそのマスタースライドが適用されます。
次のようにして選択した一つまたは幾つかのスライドに別のマスタースライドを適用します。
- スライドペインまたはスライド一覧ビューで変更したいスライドを選択してください。
- タスクペインでスライドマスターで右クリックしてポップアップメニューから選択したスライドに適用をクリックしてください。
2 章でスライドマスター (マスタースライドやマスターページと呼ばれています) について詳しく説明しています。
原著者: OOoAuthors group
原文: http://wiki.services.openoffice.org/wiki/Documentation/OOo3_User_Guides/Impress_Guide/Modifying_slides
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