配布資料の作成

配布資料

配布資料は印刷して観客に配布するのに適した特殊な表示です。配布資料の一ページには、観客がプレゼンを追いかけるためにリファレンスとして十分に利用できるように、2から6のスライドのサムネイルが含まれています。このセクションでは配布資料のページのカスタマイズについて、次の例で説明します。

4 スライドのサムネイルを表示した配布資料

配布資料ビューはプレゼンテーションが複数のスライドで構成されているに関係なく一ページのみの表示になっています。レイアウトの変更

配布資料を作成するとき、配布資料の一ページ当たりのスライド数を最初に決めます。

  1. ワークエリアのタブをクリックまたはメニューから表示 > 配布資料を選択して配布資料ビューに切り替えます。
  2. タスクペインが表示されていなければ、メニューバーから表示 > 作業ビューを選択してください。 ツールバーのようにタスクペインを Ctrl キーを押したままタスクペインの空白部分でダブルクリックすることでフロート状態にできます。
  3. タスクペインのレイアウトタブを選択してください。タスクペインは次の図の様に表示されます。

配布資料のレイアウト
タスクペインに表示されている利用可能なレイアウト

  1. 利用したいレイアウトを選択してください。中央のワークエリアに選択されたレイアウトが反映されます。

配布資料の書式設定

配布資料のさまざまな点を変更できます、ページに表示されるページスタイルからページの要素まで。個々の配布資料のページを書式設定できません。変更点はプレゼンテーションの全ての配布資料に適用されます。

ページの書式設定

配布資料のページは次のようにして書式設定します。

  1. 配布資料ビューになっていることを確認してください。(ワークエリアの配布資料タブをクリックまたはメニューから表示 > 配布資料を選択します。)
  2. メインメニューから書式 > ページを選択、または配布資料で右リックしてポップアップメニューからスライド > ページ設定を選択してください。
  3. ページ設定ダイアログで用紙サイズ、用紙の方向 (横または縦)、余白やその他のパラメータを設定してください。
  4. OK をクリックしてダイアログを閉じます。
自動レイアウトオプションの設定

配布資料ビューではノートビューでの様に、Impress がプレゼンテーションの情報を表示するエリアを用意しています。

  • ヘッダーエリア
  • 日付と時刻エリア
  • フッターエリア
  • スライド番号エリア

これらのエリアのカスタマイズ方法はノートビューでのカスタマイズと同じで同じダイアログを利用します。設定方法についてはノートの自動レイアウトオプションを参照してください。これらの情報はハンドアウトビューには表示されませんが、印刷された配布飼料にはきちんと表示されます。

サムネイルの移動と画像の追加

スライドのサムネイルを移動、ハンドアウトに線や図形、画像などを追加できます。OOo 3.3 ではサムネイルのサイズを変更できます。例を示します。画像ツールの利用方法については 5 章 (画像オブジェクトの作成) を参照してください。

カスタマイズした 3 つのスライドを表示する配布資料配布資料をデザインした後、次に利用できるようにテンプレートに保存したくなるかもしれません。テンプレートへの保存およびテンプレートからのプレゼンテーションの新規作成については 2 章 (スライドマスター、スタイル、テンプレートの利用) のテンプレートの利用を参照してください。

他の配布資料のレイアウトを選択してから先ほど書式設定しておいたレイアウトに戻ると、スライドのサムネイルの位置とサイズはオリジナルのものになってしまいます。追加した線やその他の画像オブジェクトは残ります。サムネイルを希望の位置にまた移動させなければいけません。

配布資料の印刷

  1. メニューからファイル > 印刷を選択してください。
  2. 印刷ダイアログの印刷セクションで配布資料を選択していることを確認してください。

配布資料を印刷のために選択

  1. 配布資料に含めるスライドを選択できます。範囲と部数セクションでスライドを選択して配布資料に含めるスライド番号を入力してください。ここで入力するのはスライド番号で配布資料のページ番号ではありません。

印刷するスライドを選択

スライド、ノート、配布資料の印刷の詳細については 10 章を参照してください。

配布資料を PDF にエクスポート

現在は配布資料を PDF にエクスポートする方法はありません。一方、(適切なプリンタードライバがインストールされていれば) PostScript に印刷することはできます。そして、他のプログラム (Ghostscript や Adobe Dstiller) で PostScript ファイルから PDF を作成します。

PostScript ファイルへ印刷

印刷時に PDF に直接印刷できる PDF プリンタードライバを利用すると便利です。