スタイルってなに?

スタイルは書式設定のグループで、それを選択中の項目に適用すると外観を素早く変更できます。スタイルを適用すると一度にそのスタイルの全ての書式設定が適用されます。たとえば、一つのスタイルがフォントの種類、サイズ、インデント、スペーシング、インデントや他のテキストのプロパティ、さらに塗りつぶし、フレームや他のオブジェクトの線スタイルを定義します。

スタイルを利用するとプレゼンテーション全体をよりコントロールできるようになります。個々のスライドの要素を一度の操作で変更できるかもしれませんが、手作業での変更は一つのスライドに対してのみ適用されます。多数のスライドに同じ項目があり、外観をスライドと一貫性のあるものに変更したいとき、スライドごとに変更することになります。その操作を手作業で行うとすると、全スライドの変更が必要な項目を変更できたことがわかりますか?

その一方、スライドに挿入した項目それぞれにスタイルを割り当てておけば全スライドでそれらの項目のスタイルが変更されます。そのため、スタイルを利用するとほとんどの手作業での変更をなくすことができます。

tip F11 キーを押すとスタイルと書式設定ウィンドウが開きます。このウィンドウはアイコンの間の部分を Ctrl キーを押しながらダブルクリックしてドッキングまたはドッキングを解除できます。不要なら F11 キーを押すとスタイルと書式設定ウィンドウを閉じます。
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スタイルと書式設定ウィンドウ
tip スタイルと書式設定ウィンドウの下部にドロップダウンリストがあります。全てのスタイルまたはスタイルのグループを表示するように切り替えられます。スタイルのグループには使用したスタイル(図のスタイルのみ)、ユーザー定義のスタイルあります。

プレゼンテーションスタイル

プレゼンテーションスタイルはスライドマスターの三つの項目に影響します。三つの項目は背景オブジェクト(アイコン、装飾されたライン、テキストフレーム)、装飾されたラインとスライド上のテキストです。テキストスタイルはさらにノート、アウトライン 1 - 9、サブタイトル、タイトルに分けられます。アウトラインスタイルは各々のアウトラインレベルに利用されます。たとえば、アウトライン 2 はアウトライン 1 の下のレベルに、アウトライン 3 はさらに次のレベルに利用されます。

かなり前に説明したように、組み込まれたプレゼンテーションスタイルは変更できますが新規プレゼンテーションスタイルは作成できません。

図スタイル

図のスタイルはスライドのさまざまな項目に影響します。テキストのスタイルはプレゼンテーションのスタイルと図のスタイルの両方にあることに気づくと思います。それぞれのスタイルの利用方法と利用する場所はこの章ので後ほど説明します。

15 の図のスタイルが組み込みスタイルとして定義済みです。追加のスタイルを作成できますし、組み込みスタイルを変更することもできます。