テキストの書式設定

テキストに書式設定を行うとプレゼンテーションが一貫性のある概観と生き生きとした感じになります。適切な書式設定を利用すると聴衆の興味を引き付け伝えたいことを理解させる助けにもなります。

テキストを入力する時はどこでも、オートレイアウトテキストボックスでも、普通のテキストボックスでも、すでにスタイルが適用されています。普通はオートレイアウトテキストボックスに入力されたテキストではテキストの位置に応じたアウトラインレベルのスタイルが、普通のテキストボックスにはデフォルトの図のスタイルが適用されています。ときどき、テキストの貼り付けセクションでも説明したように、テキストにデフォルトのスタイルを再適用することが役立つこともあります。そのようにしてテキストに適用された全ての手作業での書式設定を排除できます。特に、間違えて書式を設定して元に戻せなかったりしたときです。そのようなときには、手作業で書式設定されたテキストを選択し、メニューバーから書式 > 標準の書式設定を選択します。

スタイルを利用したテキストの書式設定

この章では手作業で書式を適用する方法を説明しますが、Impress を最大限に活用するにはスタイルの利用を勧めます。ここでの全ての説明はスタイルの適用についてすぐに利用できます。2 章ではスタイルの効果的な利用方法と Impress で利用できるプレゼンテーションスタイルと図のスタイルの違いを説明しています。

スタイルの編集

Impress にはプレゼンテーションのスタイルと図のスタイルの二種類のスタイルがあります。オートレイアウトエリアにテキストを挿入するとプレゼンテーションスタイルが利用できます。一方で、テキストボックスにテキストを挿入したとき、または画像オブジェクトには図のスタイルが適用できます。

新規の図のスタイルは作成できますが、プレゼンテーションのスタイルは固定されており編集のみ可能です。

次のようにしてスタイルを編集できます。

  1. F11 キーを押す、またはメニューバーから書式 > スタイルと書式設定を選択してスタイルと書式設定ウィンドウを開きます。
  2. スタイルと書式設定ウィンドウの上部のプレゼンテーションのスタイルアイコン、または図のスタイルアイコンのどちらかをクリックしてスタイルのカテゴリーを選択してください。
  3. 編集したいスタイルで右クリックしてポップアップメニューから変更を選択してください。

プレゼンテーションのスタイルを選択していたのであれば次のようなダイアログが開きます。

IG3-3
プレゼンテーションのスタイルダイアログ

図のスタイルを編集するダイアログは次のようになります。

IG3-4
図のスタイル編集ダイアログ

プレゼンテーションのスタイルダイアログの五つのページは図のスタイルダイアログと共有しています。これらのページはテキストの書式設定を決めるものです。

スタイルを特徴付けるパラメータとテキストの一部に手作業で設定する属性の間には違いはありません。実際、両方の場合で同じダイアログが使われています。したがって、テキストの書式設定について一度習得すればスタイルの作成と編集方法を理解できています。特に次の項目は同じです。

プレゼンテーションスタイルの他の箇条書きと番号付けに関するタブページは箇条書きと番号付きリストの作成で説明します。

note 図のスタイルダイアログの他のタブの詳細は 6 章図のオブジェクトの書式設定を参照してください。アジア圏の言語が有効になっているとき、ツール > オプション > 言語設定 > 言語で設定します、アジア圏の言語用のオプションページが追加されています。フォントのページには追加情報が、配置ページも少し違います。日本語環境では常に有効です。

テキストの選択

手作業で書式を設定する前にテキストを選択しなければいけません。

  • テキストボックスの全テキストを書式設定するには、テキストを一度クリックしてからテキストボックスの枠線を一回クリックします。緑色のサイズ変更ハンドルのみが表示されます。この状態では、書式設定の変更はテキストボックスの全てのテキストに適用されます。
  • テキストの一部分のみを書式設定するには、テキストを一度クリックして、テキスト上をクリック、ドラッグして反転した状態にして、書式設定したいテキストを選択します。キーボードを利用してもテキストを選択できます。選択を開始したい場所にカーソルを移動させ、Shift キーを押したまま矢印キーを利用して選択範囲を広げます。選択したテキストのみ書式設定が変更されます。
tip Shift キーに加えて Ctrl キーを押すと選択速度が上がります。このキーの組み合わせでは文字ごとに選択する代わりに単語ごとに選択されます。さらに選択速度を上げたければ Shift キーと一緒に Home キーまたは End キーを押すこともできます。これらのキーではカーソルのある行頭または行末まで選択範囲を広げます。