OpenOffice.org 拡張機能 その1

OpenOffice.org拡張機能をインストールで機能を追加したり、マクロやテンプレートを提供するといったことができます。拡張性は Firefox 程ではありませんが、さまざまなことができます。

何回かに分けて拡張機能の概要と拡張機能の作成について説明していきます。

OpenOffice.org拡張機能はバージョン 2.4 の頃から徐々に機能が拡張されていき、バージョンによって動作が違うことがあります。ここでは OpenOffice.org 3.3 を対象にします。

拡張機能の概要

OpenOffice.org拡張機能はパッケージの形で配布、インストールできるようになっています。パッケージは OXT (OpenOffice.org ExTenxion) パッケージと呼ばれ、実体は ZIP 形式の圧縮ファイルです。

圧縮する前のファイルの配置は一部のみ決まっており、一部の設定ファイルは必須となっています。

ネットワーク上で公開しているパッケージは設定ファイルを適切に利用してオンラインでバージョンのアップデートが行えます。

拡張機能マネージャ

パッケージングされた拡張機能拡張機能マネージャが管理してインストール、アンインストールできます。OpenOffice.org を起動して、メニューからツール - 拡張機能マネージャから利用できます。

一般的に、パッケージは次のようにしてインストールします。

  1. 拡張機能パッケージをダウンロードしてローカルファイルとして保存する。
  2. OpenOffice.org を起動して、メニューからツール - 拡張機能マネージャを選択して拡張機能マネージャのウィンドウを表示させる。
  3. 拡張機能マネージャのウィンドウにある追加ボタンをクリックします。
  4. ファイルを選択するダイアログが開くので、インストールするパッケージを選択します。

パッケージのライセンスの表示が指示されているパッケージではここで表示されます。

拡張機能としてインストールできるもの

拡張機能パッケージに含むファイルを登録すると機能を追加したり、オフィースから利用できるものがあります。

  • テンプレート
  • ギャラリー画像や音楽ファイル
  • スペルチェック辞書類
  • データパイロット
  • Calc アドイン関数
  • 設定ファイル (コンフィグレーション)
  • マクロ
  • UNO コンポーネント
  • ヘルプ

UNO コンポーネントはオフィースの機能を構成するものですが、これを作成するにはプログラミングが必要です。一方で、それ以外のパッケージコンテンツはプログラミングが必要ありません。

複数のテンプレートをまとめて配布したい時にはテンプレートのパッケージを作成するとよいでしょう。
また、画像を作成してギャラリーに追加することもできます。分かりにくい設定を共有したい時や、大勢の人に同じ設定を利用させるときに設定ファイルを配布することもできます。

OpenOffice.orgAPI を利用したマクロや UNO コンポーネントを作成できる人は、それらの制作物を配布するために拡張機能を利用するのが一番簡単な方法です。

また、上記の複数の項目を組み合わせたパッケージも作成できます。例えば、パッケージに含まれっるテンプレートを利用したマクロなどです。

情報源

拡張機能の作成についての情報は OpenOffice.org Developer's Guide で入手できます。
http://wiki.services.openoffice.org/wiki/Documentation/DevGuide/Extensions/Extensions