KiCAD ポリゴン中の円弧

KiCAD 6ではポリゴン中に円弧を入れられるようになりました。
これまでのポリゴンは xy 座標の連続で指定していましたが、円弧の座標を書くのは大変でした。

6では3点指定で円弧を入れられます。6ではまだGUIから利用できません(7で予定あり)。

以下のようにすると、フットプリント中の禁止領域を円弧で指定できます。

  (zone (net 0) (net_name "") (layer "B.Cu") (tstamp d6719619-49e0-4c29-83e6-0d9954bbcd05) (hatch none 0.508)
    (connect_pads (clearance 0))
    (min_thickness 0.254)
    (keepout (tracks allowed) (vias not_allowed) (pads allowed ) (copperpour not_allowed) (footprints allowed))
    (fill (thermal_gap 0.508) (thermal_bridge_width 0.508))
    (polygon
      (pts
        (arc (start 0 -7.4) (mid 7.4 0) (end 0 7.4))
        (arc (start 0 7.4) (mid -7.4 0) (end 0 -7.4))
      )
    )
  )

上の例では2つの円弧をつなげて円状の禁止領域を設定しています。
GUIでの表示は円弧が32分割程度の線分に変換されます。編集しなければ円弧のまま保存できます。

円弧は始点、中点、終点の三点で指定する形式のため、ポリゴンの途中に入れても完全に座標を一致させられます。つまり、単純な角丸のような図形を簡単に描けます。

独自形状のパッドをポリゴンで描く場合にも円弧を入れられます。