デフォルトのテキストエリアの編集

スライドマスターを編集用に開くと次の 5 つの項目が表示されます。

  • オートレイアウト用のタイトルエリア
  • オートレイアウト用のオブジェクトエリア
  • 日付エリア
  • フッターエリア
  • スライド番号エリア
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スライドマスターの編集可能な 5 つのエリア

マウスで左クリックすると四角形の周囲に八つの緑色の小さな四角(ハンドル)が表示されます。そのハンドルで各エリアの位置とサイズを変更できます。

  1. 位置を変更するにはマウスをエリアの端に移動させ、緑色のハンドルから離れたところでカーソルの形状が変化する場所で、マウスボタンを押し、ドラッグして移動先へ動かします。オブジェクトの移動またはサイズ変更時のカーソルの形状はオペレーティングシステムに依存するので画像で示していません。
  2. 八つのハンドルから一つを利用してエリアのサイズを変更します。一度にエリアの幅と高さを変更するには角にあるハンドルを利用してください。辺の中央にあるハンドルでは一方向にしか変更できません。マウスカーソルの形状はハンドル上にくると普通は変更されます。四角エリアの形状に作用することが一目で分かります。
tip 長方形のエリアの辺の比率を保つには、角の四つのハンドルのうち一つにマウスを持っていき、マウスでハンドルをドラッグする間 Shift キーを押しておきます。

正確にサイズおよび位置を変更したいのであればマウスで行う代わりに位置とサイズダイアログを利用してください。位置とサイズダイアログを開くにはエリア内上にマウスカーソルがある状態でクリックして長方形のエリアを選択し、F4 キーを押すか、またはメインメニューから書式 > 位置とサイズを選択します。次のようなダイアログが開きます。

このダイアログの機能は Draw ガイドで説明します。この章では重要な点だけ簡単に説明します。

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位置とサイズダイアログ

長方形エリアの位置 X(水平方向)と位置 Y(垂直方向)を指定するのであれば位置セクションを利用します。基点からの位置が表示されています。右側に示されている基点で左上が選択されている時には位置はスライドの左上からです。

サイズセクションで長方形エリアの幅と高さを指定します。サイズ変更後に今の場所のままにしておく位置を基点で選択してください。デフォルトでは左上の角になっていますが、このときにエリアのサイズを変更するとエリアの左上の角の場所は動きません。

ダイアログの回転タブでは軸に沿って 90 度回転させてモダンなレイアウトにもできます。普通は編集が容易になるように右回転のみの利用を勧めます。ですが、プログラムは利用できる値を強制したりしません。

デフォルトのテキストエリアをさらに変更

形状、サイズ、位置からひとまず離れて、スライドマスターの他の 5 つのエリアも変更できます。背景、枠線の追加、スライド上での相対配置、他のオブジェクトとの間隔の調整などです。

書式メニューからエリアの背景スタイルと線スタイルにアクセスできる間、配置と整列メニューにアクセスするために図形描写ツールバーも開いておく必要があります。配置と整列は右クリックメニューからでも利用できます。表示 > ツールバーを選択して図形描写ツールーバーを表示します。右クリックメニューでは長方形のエリアを選択した状態でマウスカーソルを端にもっていき、右クリックします。図形描写ツールバーで配置または整列アイコンの右側にある下向き矢印をクリックすると選択項目が表示されます。詳細は Draw ガイドを参照してください。

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図形描写ツールバー

日付、フッター、スライド番号エリアは規定しておいたとしても全スライドに自動的に表示されません。それらのエリアを表示するにはマスター表示を閉じて、メニューから表示したいフィールドを選択します。挿入 > ページ番号、または挿入 > 日時メニューです。この操作の詳細は 8 章スライド、ノート、配布資料の追加と書式設定で説明します。