画像ツールバーを利用した書式設定
画像が選択されていると画像ツールバーが利用できます。このツールバーはこのセクションで説明する多数の書式設定オプションを提供します。画像を選択しても画像ツールバーが表示されない時にはメニューバーから表示 > ツールバー > 画像を選択してください。
画像ツールバー
フィルターの適用
ツールバーの左端のアイコンを利用して選択中の画像に種々のフィルターを適用します。フィルターがどのように動作するのか知る一番の方法は使ってみることです。次の手順 4 で元に戻すことができます。フィルタは次のようにして適用します。
- 画像を選択して緑色のハンドルが周囲に表示されるようにします。
- 画像ツールバーのフィルタアイコンをクリックしてください。次のようにツールバーが拡張されます。
- 適用するフィルタを選択してください。マウスポインターをアイコンの上に移動させるとツールチップにフィルタ名が表示されます。
画像フィルター
Impres で利用できるグラフィックフィルタ
- フィルタの効果に満足できなければ次の操作を行う前に元に戻すボタンをクリックするか、メニューバーから編集 > 元に戻す: ビットマップ画像フィルタを選択、または Ctrl + Z を押してください。
利用できるグラフィックフィルタと効果について表 1 にまとめてあります。フィルタの効果の例については Draw ガイドを参照してください。
表 1. グラフィックフィルタと効果
アイコン | 名前 | 効果 |
---|---|---|
- | 逆転 | カラー画像の色の値を反転させます。グレースケールの画像では明るさを反転させます。 |
- | ぼかし | 画像のコントラストを弱めます。 |
- | 鮮明さ(シャープ) | 画像のコントラストを強めます。ノイズの消去 画像から単独のピクセルを削除します。 |
- | ソラリゼーション | 画像に光が良く当たったような効果を再現します。パラメータ調整ダイアログが開きます。 |
- | エイジング | 画像の経年劣化を模します。複数回適用できます。劣化レベルを調整するダイアログが開きます。 |
- | ポスター(ポスタリゼーション) | 利用している色数を減らして絵画のような見た目にします。 |
- | ポップアート | 画像を劇的に変化させます。木炭画 木炭でのスケッチのような画像にします。 |
- | レリーフ | 影の方向を調整し、レリーフ効果を生み出す光源の位置を設定するダイアログが開きます。 |
- | モザイク | 小さな範囲に分割して個々のエリアを単色にします。 |
図モードの変更
画像ツールバーの左から二番目のボックスで画のモードを変更します。モードは次のものから選択します。
- 標準、画像オブジェクトになんの変更も行いません。
- グレースケール、画像を灰色系統の色に変換します。
- 白黒、個々のピクセルを明るさに応じて黒または白に変換します。
- 透かし、明るさを調整して透かし模様として利用するのに適した画像にします。透かし模様の作成については 2 章を参照してください。
色の調整
画像ツールバーの色アイコンをクリックすると色の調整ダイアログが開きます。
このダイアログでは画像の個々の色(赤、緑、青)の割合を調整します。明度、コントラスト、ガンマも調整できます。結果に満足できなければ Ctrl + Z を押してデフォルトに戻してください。
色の調整ダイアログ
オブジェクトの透過性設定
画像ツールバーの透過性ボックスの透過率を変更して画像の透明度を上げます。この設定は 5 章で説明している線や図形の透過設定とは違うことに注意してください。
線、表面、影の調整
画像に影を適用する設定を除いて、これらの設定は画像ではあまり一般的ではありません。
画像のトリミング
Impress は二種類のトリミング方法を提供しています。インタラクティブな方法とダイアログを利用する方法です。インタラクティブな方法はより簡単に行えます。一方でダイアログはより精密に行えます。まずインタラクティブにトリミングしたのちにダイアログを利用して調整します。
画像ツールバーのトリミングアイコンをクリックして選択した画像をトリミングします。画像の周囲にトリミングマークが表示されます。
インタラクティブトリミングマーク
トリミングマークの上にカーソルをもっていくとカーソルの形状が変化します。マークをドラッグして画像をトリミングします。画像の外をクリックしてトリミングモードを解除します。
ダイアログを利用してトリミングするには、選択した画像を右クリックしてトリミングを選択、またはメニューバーから書式 > トリミングを選択してください。
トリミングダイアログ
画像をトリミングする時にオプションを設定できます。
トリミングダイアログでは次のオプションが利用できます。
- 倍率を保持とイメージの大きさを保持(画像サイズを保持)、倍率を保持を選択しているとトリミングしても画像の倍率に影響を与えません。イメージの大きさを保持を選択していると、トリミング倍率に正の値を入力したときトリミングすると拡大され、倍率に負の値を入力したときには縮小またはゆがみます。画像のサイズは一定に保たれます。
- 左寄せ、右寄せ、上揃え、下揃え(左、右、上、下)、この設定は倍率を保持またはイメージの大きさを保持のどちらを選択しているかで変わります。どちらの場合でも入力された値の位置で画像がトリミングされます。たとえば、左寄せ(左)に 3 cm と入力すると画像が左端から 3 cm の位置で切り取られます。
倍率を保持を選択していると、画像のサイズも変更されます。この例では画像の幅が 3 cm になります。代わりにイメージのサイズを保持を選択していると画像の高さと幅が元のままになるように画像の残りの部分が拡大、または縮小されます。
幅と高さフィールドはこのモードで有効なことに注意してください。右側に表示されているサムネイルでトリミングの効果を確認できます。
- 幅と高さの倍率、画像の倍率をパーセントで指定します。画像のサイズが変更されます。- 画像サイズ、利用している単位での画像のサイズを指定します。画像が拡大または縮小されます。
- オリジナルサイズ(元のサイズ)、画像のサイズを元のサイズに戻します。
原著者: OOoAuthors group
原文: http://wiki.services.openoffice.org/wiki/Documentation/OOo3_User_Guides/Impress_Guide/Using_the_Picture_toolbar
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