グリッドとグリッドへのスナップを利用した配置

図形の整列セクションでは図形間の相対配置またはページの枠線からの配置について説明しました。一方で、ページの特定の位置にオブジェクトを整列させたり、複数のスライドで全く同じ位置にオブジェクトを表示させたいことがあります。そのためには Impress はグリッドとグリッドへのスナップ(スナップライン)の二種類の機能を提供しています。

グリッドの利用

グリッドのオプションは、標準ビューのページの空いた部分を右クリックして開くメニューのグリッド線、またはメニューから表示 > グリッド線から利用できます。どちらの場合でもサブメニューに三つのオプションがあります。

  • グリッド線の表示、グリッドを表示させます。
  • グリッド線で位置合わせ、オブジェクトのアンカーをオブジェクトが移動またはサイズ変更されたときいつもグリッドに合わせます。
  • グリッド線を前方へ、グリッドを前方に表示させます。

グリッド線の間隔とスナップオプションの設定はメニューからツール > オプション > OpenOffice.org Impress > 補助線(グリッド)で設定できます。

スナップガイド(補助線)の利用

ガイドを利用するには標準ビューのページの空白部分で右クリックしたときに表示されるメニューからスナップラインを選択、またはメニューから表示 > 補助線を選択します。次の三つのオプションがサブメニューに表示されます。

  • スナップラインの表示、スライドにガイド線が表示されます。
  • スナップラインで位置合わせ、オブジェクトを移動またはサイズ変更したときにオブジェクトのアンカー位置がガイドにスナップするようにします。
  • スナップラインを前方へ、ガイドをオブジェクトより前に表示させます。

メインメニューでは補助線と呼ばれていますが、ポップアップメニューではスナップラインとなっています。


新しくガイドを作成するには次のようにします。

  1. ワークエリアの空白部分で右クリックしてポップアップメニューからスナップポイントとスナップラインの挿入を選択します。
  2. 表示されるダイアログで点、縦位置(垂直方向)、横位置(水平方向)から種類を選択してください。
  3. 選択した種類によって X または Y の二つのフィールドが利用できます。補助線の位置を入力してください。
  4. OK をクリックしてダイアログを閉じます。

スナップラインの位置を調整する時にルーラーを表示しておくと便利です。メニューから表示 > ルーラーを選択して表示します。


ルーラーの上でクリック、スライド上へドラッグして直接スナップラインを作成できます。

スナップラインを次のようにして編集できます。

  1. スナップラインの付近または上で右クリックしてください。
  2. ポップアップメニューからスナップラインの編集を選択してください。
  3. 値を入力して OK を押してください。

次のようにしてガイドを削除します。

  1. スナップラインの近くまたは上で右クリックします。
  2. ポップアップメニューからスナップラインの削除を選択してください。

次の図に三種類のガイドを示します。スライド上にはグリッドが、右下には新しいスナップオブジェクトダイアログが表示されています。

グリッドとガイド
グリッド線、スナップライン、スナップポイント