背景の選択と適用

Impress ではテキストエリアや画像オブジェクトなど種々の項目に背景を適用できます。背景はいつも同じように設定します

次に説明する手順ではページの背景を設定します。

  1. まず、次のどちらかの操作を行います。

    • メニューバーから書式 > ページを選択します。ページ設定ダイアログが開くので背景タブを選択してください。
    • スタイルと書式設定ウィンドウでプレゼンテーションスタイルのアイコンが選択されていることを確認してください。そして背景を右クリックして表示されるメニューから変更を選択します。背景ダイアログが開きます。


  2. 5 種類の項目から背景の塗りつぶし方を選択します。塗りつぶしなし、色で、グラデーション、ハッチング、ビットマップから選択できます。

    IG2-4
    背景の選択

    選択した塗りつぶし方法が下の図の様に表示されます。

    IG2-5
    背景色


  3. リストボックスから一つ選択して OK ボタンを押してください。スライドマスターにこれまで設定されていた塗りつぶしが先ほど選択したものに置き換えられます。

tip 塗りつぶしなし以外の項目では独自の背景を追加できます。新規塗りつぶし方法を作成すると OOo が提供している塗りつぶし方法と一緒に背景ダイアログに表示されます。たとえば、上の図の最後のカスタムブルーは独自に追加した色です。詳細は 6 章を参照してください。

背景オブジェクトの追加

このセクションでは背景オブジェクトと画像の挿入について説明します。ロゴや装飾線といったものです。OOo は多くの画像フォーマットをサポートしています。

同じ画像がプレゼンテーションの全スライドに表示されるのであればスライドマスターを利用すると簡便かつ迅速に行えます。プレゼンテーション作成にかかる時間を短縮するだけでなく、位置を調整したり画像を変更したりするとの作業時間も短縮してくれます。画像を個々のスライドに挿入したとすると、プレゼンテーションのスライドそれぞれで同じ作業が必要です。

プレゼンテーション作成時にマスタースライドに画像を挿入するのは一般的な操作の一つです。次の手順のようにしてハードディスクから利用できる画像を挿入できます。

  1. メニューバーから挿入 > マスター > スライドマスターを選択します。
  2. メニューバーから挿入 > 画像 > ファイルからを選択します。
  3. 画像のあるディレクトリまで移動して挿入したい画像を選択してください。画像のプレビューを確認したければファイル選択ダイアログのプレビューチェックボックスを選択してください。
caution OOo はドキュメントにファイルを埋め込む代わりにリンクとして挿入するオプションを提供しています。プレゼンテーションを配布しないときや、画像ファイルが同じ階層構造のディレクトリにずっとあるならこのリンクは便利です。たとえば、クライアントのグループなどから持ってきて同じ階層構造をノートパソコンで作成できます。 プレゼンテーションファイルを配布するのであれば、そのファイルを開く配布先のコンピュータで画像消失症候群にならないように画像は埋め込んでおくべきです。

画像を挿入したら位置を変更したりサイズを変更する必要があるかもしれません。それらの方法は 4 章画像の追加と書式設定で説明します。

tip 背景と画像をブレンドしたいなら画像の背景色を透過に設定できます。画像を選択して、メニューバーからツール > スポイトを選択してください。最初のチェックボックスにチェックを入れ、画像上にマウスを移動させます。そして透過させたい色の上でクリックします。クリックした場所の色がチェックボックスの右側に表示されます。置換候補塗りつぶしなし(透過)になっていることを確認して置換ボタンを押してください。

さらには、装飾線やテキスト、図形といった数多くの背景オブジェクトを追加できます。下の図の例では独自のグラデーションの背景、背景画像、さらに右上に別の画像、装飾線、そのほかスタイルにさまざまな変更を加えてあります。

IG2-6
多数の変更を加えたスライドの例