画像の挿入

この章ではプレゼンテーションに外部のソースから画像を挿入する種々の方法を説明します。画像を挿入したら、この章の後半で説明するように幅広い書式設定が行えます。

ファイルからの画像の挿入

ファイルから画像を挿入するのは手早く、簡単です。画像用のプレースホルダーがスライドのレイアウトにあるなら画像フレームのどこかをダブルクリックしてください。ダブルクリックするとファイルから挿入する画像を選択するダイアログが開きます。詳細な方法は以下で説明します。画像オブジェクト用のプレースホルダーを含むオートレイアウトのあるスライド

オートレイアウトを画像配置のために利用しているか、または今から画像を挿入するなら次の手順に従ってください。

  1. 挿入 > 画像 > ファイルからを選択します。(オートレイアウトを利用している時には画像用フレームをダブルクリックしてください。)画像の挿入ダイアログが開いたら挿入したい画像のあるディレクトリを表示させてください。
  2. ファイルを選択します。OOo は非常に多くの画像の種類を認識します。プレビューが選択されていると選択したファイルの縮小されたものが表示されます。
  3. 開くをクリックして現在のスライドに画像を配置します。するとスライド上に緑色のサイズ変更ハンドルで囲まれた画像が表示されます。

ファイルからの画像の挿入

画像の挿入ダイアログにリンクとプレビューの二つのオプションがあることに注意してください。これらのオプションが表示される位置ばオペレーティングシステムにより違いますが、普通はダイアログの下部にあります。

プレビューにチェックをいれると、選択した画像のフォーマットが OOo の認識するものであるとき、右側のプレビューエリアに選択した画像のサムネイルが表示されます。

ファイルに画像を埋め込まずにリンクとして挿入したいときにはリンクオオプションを選択してください。一般的には、プレゼンテーションを他のコンピューターにコピーできるように埋め込み画像を選ぶのがいいでしょう。一方で次のような時には埋め込みよりもリンクとして挿入することも理解できます。

  • 画像が非常に大きいとき、リンクではなく埋め込むとプレゼンテーションファイルのサイズが肥大するときなどです。
  • 同じ画像を多数のプレゼンテーションで利用するとき。たとえば作成する全プレゼンテーションで同じ背景画像を利用する時など。
  • プレゼンテーションのファイルを開いた時にリンクされているファイルが利用できるとき。たとえば、プレゼンテーションのファイルが休日の画像のスライドショーのときなど。

スキャナーから画像を挿入

スキャナーからの画像の挿入はかなり直接的です。Linux または UNIX 系のオペレーティングシステムで実行しているときにはスキャナーが SANE システムをサポートしていることを確認してください。Windows バージョンでは TWAIN がサポートされている必要があります。それらのシステムは OOo が実行されているコンピューターですでに設定されているはずです。複数のスキャナーまたは類似のデバイスが存在するときには、挿入 > 画像 > スキャン > ソースの選択から選択してください。

次のようにしてスキャナーから画像を挿入します。

  1. スキャナーで絵を調整してスキャナーが準備完了していることを確認してください。
  2. 挿入 > 画像 > スキャン > 要求を選択します。
  3. 残りの操作はスキャナーのドライバーとインターフェースに依存します。一般的には解像度、スキャンウィンドウと他のパラメータを指定する必要があります。これ以上の情報はスキャナーの説明書を調べてください。
  4. 画像の準備が整ったら Impress はスライドに画像を挿入します。この時点で他の画像を編集できます。

ギャラリーからの画像の挿入

ギャラリーにはプレゼンテーションで利用できる画像のコレクションがあります。ギャラリーに自分用の画像を追加することもできます。画像を追加して一貫性のあるプレゼンテーションを迅速に作成できるよう必要不可欠なツールにしてください。ギャラリーは OpenOffice.org の全てのコンポーネントで利用できます。ギャラリーについては手始めガイドの 11 章画像、ギャラリー、フォントワークを参照してください。

ツール > ギャラリーを選択するか、図形描写ツールバーのギャラリーアイコンをクリックしてください。

デフォルトではギャラリーは Impress のワークスペースの上側に収納されています。ギャラリーを展開するにはワークスペースの上の分割線上にポインターを持っていってください。ポインターが平行線と矢印に変化した時にクリック、ドラッグして引き下げてください。操作に反応してワークスペースのサイズが変更されます。

表示/非表示ボタンとギャラリー

Impress のワークスペースに影響を与えずにギャラリーを展開するにはフロート状態にします。フロート状態にするには Ctrl キーを押したままギャラリーのアイコンの隣の部分をダブルクリックします。同じエリアで再度ダブルクリックするとワークスペースの同じ位置でドッキング状態に戻ります。

ギャラリーがドッキングされているときに Impress のワークスペース全体が表示されるように隠すことができます。ワークスペースとギャラリーを分割している細いバーの中央にある表示/非表示ボタンで表示と非表示を切り替えます。表示/非表示ボタンを利用するとスライドショーを作成している時に必要に応じて素早くギャラリーを開くことができます。ギャラリーテーマの管理でギャラリーの利用についてのさらに説明します。

ギャラリーの表示方法について納得したら、左のパネルからテーマを選択してください。そして、右のパネルをスクロールさせてふさわしい画像を見つけてください。画像をクリック、ワークスペースにドラッグします。

下の図はギャラリーからドラッグした画像の一例です。

この時点で、画像はスライド上にあります。サイズに納得いかなければ、必要に応じて画像のサイズ変更の説明に従ってサイズを変更してください。

ギャラリーからの画像の挿入