スライドショーにまとめる

OpenOffice.org Impress には次のようなスライドショーを管理、表示するツールが備わっています。

  • 表示するスライドを選択したり、表示順の指定
  • スライドショーを自動的または手動で実行
  • スライド間の移動
  • スライドごとのアニメーション
  • アクション、クリックしたりボタンを押したときの動作

スライドをスライドショーにまとめるといった作業はスライド一覧ビューで行うのが最良の方法です。メニューバーの表示 > スライド一覧を選択、またはワークスペースのスライド一覧タブをクリックしてください。全スライドがワークスペースに表示されます。すべて確認するにはスクロールする必要があるかもしれません。

スライドショーの基本設定

スライドショーを開始するスライド、スライドの進め方、プレゼンテーションの形式、ポインタのオプションといったスライドショーの基本的な設定を行います。

スライドショー > スライドショー設定を選択してください。スライドショーダイアログが開きます。

スライドショー設定

スライドの指定セクションではスライドショーに含めるスライドを選択してください。

  • すべてのスライドでは非表示 (スライドをスライドショーに表示しないようにするには、スライドの非表示を参照してください) にされているスライドを除くすべてのスライドがスライドショーで表示されます。スライドはファイルにあるそのままの順で表示されます。スライドの順番を変更するには、スライド一覧で並べ替えるか、または目的別スライドショーを選択してください (スライドを違う順番で表示するを参照してください)。
  • スライド指定ではスライドショーを最初のスライド以外から始めることができます。例えば、一連のスライドの最初にあなた自身とあなたの会社についてのスライドを入れて置かなければならないが、会社の同僚にそのプレゼンテーションを行うときにはその部分を省略したいでしょう。
  • 目的別スライドショーは事前に調整した順番とは違った順でスライドを表示します。この項目はあなたが目的別スライドショーを設定するまで利用できません (スライドを違う順番で表示するを参照)。一つのスライド集から好きなだけ目的別スライドショーを設定できます。設定した目的別スライドショーはこの項目のドロップダウンリストに表示されます。

種類セクションではスライドの表示方法を選択します。

  • 標準ではスライドをフルスクリーンで表示します。OpenOffice.org プログラムの操作画面は表示されず、最後のスライドの後にスライドショーが終了します。
  • ウィンドウではスライドショーが OpenOffice.org プログラムのウィンドウ内で表示され、最後のスライドの後でスライドショーが終了します。
  • 自動では最後のスライドの後でスライドショーが再開されます。休止スライドが最後のスライドと最初のスライドの間に表示されます。スライドショーを終了させるには Esc キーを押してください。
  • この項目の下にあるボックスではスライドショーを再開する間隔を指定します。ゼロを指定すると休止スライドが表示されずに直ぐにスライドショーが再開されます。
  • ロゴの表示チェックボックスを選択すると、OpenOffice.org のロゴを休止スライドで表示します。ロゴは変更できません。

オプションセクションでは次の項目を設定できます。

  • スライドの自動切換えから手動切り替えに変更。この項目は種類セクションの自動項目を上書きします。
  • マウスポインタを表示ではスライドショー中にマウスポインタを表示します。レーザーポインタなどのデバイスを持っていなければこの項目は結構役立つでしょう。
  • マウスポインタをペンとしてではプレゼンテーション中にスライドに書いたり、描いたりできます。スライドショーを終了させるとペンで書いたことはすべて消えてしまいます。ペンの色と太さはプレゼンテーション中に右クリックして表示されるメニューから変更できます。
  • ナビゲータを表示するではスライドショー中にナビゲータが表示されます。ナビゲータについては 1 章 Impress の紹介を参照してください。
  • アニメーションを入れるではスライド間アニメーション GIF ファイルの全フレームが表示されます。このオプションが選択されていないと、アニメーション GIF ファイルの最初のフレームだけが表示されます。(この項目はスライドでアニメーション効果を利用するで説明しているスライドのアニメーションに全く関係ありません。)
  • 背景をクリックして画面切り替えではスライドの背景をクリックしたときに次のスライドに進みます。(その他のキーボードのスペースキーを押してスライドを進める方法も含みます。)
  • プレゼンテーションが常に前景ではプレゼンテーションの前に他のプログラムのウィンドウが表示されないようにします。

複数ディスプレイセクションでは、デスクトップが二つ以上のモニターに表示されているときにフルスクリーンにするモニターを選択できます。デスクトップがひとつのモニターに表示されている、または現在のシステムで複数モニタがサポートされていないときには、他のモニタは選択できません。標準では最初のモニタがスライドショーに利用されます。この複数モニターの設定はドキュメントのプロパティではありませんが、ユーザーの設定に保存されます。これは、あなたのプレゼンテーションを他のコンピュータで開くと、そのコンピュータの設定が適用されるということです。

スライドをスライドショーに表示しないようにする

特定のスライドショーではすべてのスライドを表示したくないかもしれません。スライドを非表示にするか、目的別スライドショーを設定できます。どちらの方法が最適かは必要な内容によって決まります。たとえば、書きかけのスライドがあり、書き終わったら表示する、または観客用ではなく自分用の情報を含むスライドがある場合です。

次のようにしてスライドを非表示にします。

  1. スライドペインまたはスライド一覧で非表示にしたいスライドを選択してください。
  2. スライドビューツールバーのスライド表示/非表示ボタンをクリック、またはスライドショー > スライドを表示/非表示を選択してください。スライドが網掛けで表示されます。この状態はスライドが非表示になっていることを示しています。スライドはファイルに残ったままです。

スライド 2 が非表示

次のようにしてスライドを表示にします。

  1. スライドペインまたはスライド一覧ビューで表示状態にしたい非表示のスライドを選択してください。
  2. スライドビューツールバーのスライド表示/非表示ボタンをクリック、またはスライドショー > スライドを表示/非表示を選択してください。

スライドを違う順番で表示

違う順番でスライドを表示するには、スライド一覧でスライドを並べ替えるか、目的別スライドショーを設定してください。一つのスライド集から好きなだけ目的別スライドショーを設定できます。目的別スライドショーでは表示するスライドとその順番を選択できます。非表示指定されたすべてのスライドは目的別スライドショーでは表示されません。

目的別スライドショーの設定

次のようにして目的別スライドショーを設定します。

  1. メニューバーからスライドショー > 目的別スライドショーを選択してください。
  2. 目的別スライドショーダイアログで新規作成を選択してください。

目的別スライドショーの設定開始

  1. 目的別スライドショーの定義付けダイアログで、新規目的別スライドショーの名前を入力してください。次に、プレゼンテーションのページリストから表示したい順にスライドショーに含めるスライドを選択してください。スライドリストで選択したスライドを含めるには >> ボタンをクリックしてください。次の図ではスライド 1 が目的別スライドショーに追加されており、スライド 2 は選択されていますがまだスライドショーに追加されていません。

一度に複数のスライドを選択、追加できます。シフトキーを押したままにして最初と最後のスライドをクリックしてスライドをまとめて選択できます (例えばスライド 3 から 7)。または、コントロールキーを押したままひとつずつクリックして複数のスライドを選択できます (例えばスライド 3、5、9)。

目的別スライドショーの定義

  1. スライドの順番指定が終了したら、OK をクリックしてその目的別スライドショーを保存して目的別スライドショーダイアログに戻ってください。

複数のスライドを一度に選択した場合、選択した順を問わず、スライドは上から順に追加されます。言い換えると、スライド 3、9 と 5 を順に選択して同時に選択状態にしても、3、5、9 の順に選択したスライドのリストに追加されます。違う順で追加するには、一度にひとつずつ追加するか、リストで上か下にドラッグして移動させてください。スライドはリストでハイライトされた後で目的別スライドショーのリストに追加されます。選択していた項目に関係なく最後に追加されたスライドがハイライトされます。たとえば、スライド 1、2、3、9 の順に追加したとします。スライド 9 がハイライトされます。スライド 15 をスライド 2 と 3 の間に挿入したいときには、目的別スライドショーのリストで 2 を選択してください。そして、既存のスライドのリストでスライド 15 を選択して >> をクリックしてください。スライド 15 を目的別スライドショーの最後に追加してからスライド順内で上にドラッグして移動させることもできます。

目的別スライドショーの編集、削除、コピー

スライドを追加、削除、スライド順の変更、スライドショー名の変更など、目的別スライドショーを編集するには、目的別スライドショーダイアログで編集する項目を選択して編集をクリックしてください。

目的別スライドショーを削除するには、目的別スライドショーダイアログで選択して削除をクリックしてください。削除は即座に行われ、確認ダイアログは表示されません。

目的別スライドショーをコピーするには、目的別スライドショーダイアログで選択して、コピーをクリックしてください。コピーを編集、名前を変更、スライドを追加、削除、スライド順を変更できます。

目的別スライドショーチェックボックスが選択されているなら、目的別スライドショーダイアログからスライドショーを実行できます。例えばテストのためです。リストからスライドショーを選択して開始をクリックしてください。

目的別スライドショーでの作業が終了したら、閉じるをクリックして変更を保存、目的別スライドショーダイアログを閉じてください。