プレゼンテーションの書式設定

それではプレゼンテーションの筋書き通りに作業していきます。

caution 予期せぬ事態で情報を失わないようにプレゼンテーションを作成している間に頻繁に保存するようにしてください。ツール > オプション > 読み込み / 保存からオートリカバリー機能(自動回復情報の保存)を有効にしておくこともできます。自動回復情報の保存は保存頻度に入力した時間ごとに行われることを理解しておいてください。

最初のスライドを作成

普通、最初のスライドはタイトルスライドです。どのレイアウトが最初のスライドの目的に一番合っているか決めてください。この例ではシンプルなものが適切でしょう。作業ペインのレイアウトセクションに表示されている定義済みのレイアウトが利用できます。サブタイトル用のセクションがあるタイトルスライドかタイトルのみのレイアウトが合うでしょう。白紙のスライド以外はタイトルセクションがあるのでここで取り上げた二つのレイアウトに制限されるわけではありません。

tip 定義済みのレイアウト名を覚えていなければヒント(ツールチップ)で確認できます。レイアウトセクションのアイコン上にカーソルを持っていくと小さな四角形にレイアウト名が表示されます。 ツールチップが有効になっていなければ有効にできます。メインメニューからツール > オプション > OpenOffice.org > 全般 > ヘルプヒントにチェックを入れてください。拡張チップチェックボックスにもチェックが入っているとより詳しいヒントが表示されますがレイアウト名は表示されません。

作業ペインのレイアウトセクションからレイアウトをクリックして選択してください。選択したレイアウトがワークスペースに表示されます。クリックしてタイトルの挿入(白紙のスライドにはありません)をクリックし、タイトルのテキストを入力してタイトルを作成します。F11 キーを押してタイトルとしての書式設定を調整できます。プレゼンテーションのスタイルからタイトルを右クリックしてポップアップメニューから変更をクリックします。

タイトルスライドレイアウトを利用しているのであればクリックしてテキストの挿入をクリックしてサブタイトルを追加してください。書式設定の調整が必要なら前出の通りに行ってください。

スライドを追加

スライド追加手順はタイトルページを選んだ時と基本的に同じです。スライドごとに操作を繰り返してください。一つ以上のスライドマスターを利用していない限り作業ペインのレイアウトセクションのみ使用します。

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スライドレイアウトの選択

まず概要に従って全てのスライドを挿入します。スライドを追加し終わってからカスタムアニメーションや画面切り替えのような特殊効果を追加するべきです。

ステップ 1: 新規スライドを挿入します。さまざまな方法で行えるのでお好きな方法でどうぞ。

  • 挿入 > スライドを選択します。
  • プレゼンテーションスライド上で右クリックして右クリックメニューからスライド > 新しいスライドを選択します。
  • プレゼンテーションツールバーのスライドアイコンをクリックします。
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プレゼンテーションツールバー

ステップ 2: 用途に応じてスライドのレイアウトを選択してください。

ステップ 3: スライドの各項目を編集してください。この段階でスライドレイアウトおよびスライドレイアウトに含まれている全ての項目がスライドに含まれています。不要な項目を削除、画像などの必要な項目を追加、テキストを挿入してください。

caution 定義済みのレイアウトは表示 > 標準からのみ変更できます。スライドマスターを変更して行うと予期しない結果を招くかもしれません。その結果さらに手入れしたりトライ&エラーが必要です。

  1. スライドの不要な項目を削除します。
    1. 項目を選択してハイライト状態にします。緑色の四角形がハイライト状態の要素を示しています。
    2. Delete キーを押して削除します。
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    スライドの項目を削除
    tip 間違えてときどき違うスライドレイアウトを選択したり、変更を適用してしまうことがあります。すでにスライド上にある内容は失われることはないため安全です。


  2. 必要な項目をスライドに追加してください。

    1. クリップアートフレームのあるレイアウトを選んだのであればフレームに画像を追加します。
      1. フレームをダブルクリックします。画像の挿入ダイアログが開きます。
      2. 挿入した画像のある場所を表示させます。画像の挿入ダイアログの下部にあるプレビューにチェックを入れると画像のプレビューを確認できます。
      3. 画像を選択して開くをクリックします。
      4. 必要に応じて画像のサイズを変更してください。次の注意書きに従ってください。
    2. 次のようにしてクリップアートフレーム以外の場所に画像ファイルから写真を追加します。
      1. 挿入 > 画像 > ファイルから...を選択します。画像の挿入ダイアログが開きます。
      2. 画像ファイルを閲覧します。画像の挿入ダイアログの下部にあるプレビューにチェックを入れると画像のプレビューを確認できます。画像を選択して開くをクリックします。
      3. 画像を配置場所に移動させてください。
      4. 必要に応じて画像のサイズを変更してください。
      5. OLE オブジェクトの追加は高度な技術として 7 章表計算シート、チャート、オブジェクトの挿入で説明します。
    caution 画像のサイズを変更するには画像で右クリックします。右クリックメニューから位置とサイズを選択します。縦横比を保持にチェックが入っていることを確認してください。高さと幅ををサイズに合わせて調整してください。一方を調整するともう一方も変化します。縦横比が変わると画像が歪んでしまいます。ビットマップ画像のサイズを変更すると画像のクオリティが低下してしまうことも覚えておいてください。Impress に挿入する前に希望サイズの画像を作成しておくのがよいでしょう。


  3. スライドにテキストを追加します。スライドにテキストが含まれているならテキストフレームのクリックしてテキストを追加をクリックし、テキストを入力します。1 - 10 のアウトラインスタイルは挿入したテキストに自動的に適用されます。テキストの書式設定ツールバーの矢印ボタンで段落の位置と同じようにアウトラインレベルも変更できます(アウトラインビューを参照)。

ステップ 4: 1 - 3 の操作を繰り返してさらにスライドを作成します。

スライドショーの編集

プレゼンテーション全体を見直して質問を解決していきましょう。質問を解決する前に一度はスライドショーを実行してみてください。自分で質問を追加してもよいでしょう。

  1. スライドは正しい順序になっていますか?問題があればスライドを移動させてください。
  2. スライドを追加すると特定の項目がより明確になりますか?なりそうであればスライドを作成してください。
  3. カスタムアニメーションがスライドに役立ちますか?(高度な操作)
  4. 幾つかのスライドで他のスライドとは違った画面切り替えを利用すべきですか?必要なスライドに対して画面切り替え方法を変更してください。
  5. 必要なさそうなスライドはありますか?不要だと判断したスライド、またはチェックした後やはり不要なスライドを削除してください。
caution 一つまたはそれ以上のスライドが不要だと感じたらそれらのスライドを非表示にしてから何度かスライドショーを見て確かめてください。スライドペインで右クリックしてスライドを非表示にします。右クリックメニューからスライドを非表示を選択します。確かに不要だと決める前に削除しないでください。そうしなければまたスライドを作成する羽目になります。

これらの問題と自分で追加した問題について解決したら重要な変更を行います。この操作はスライド一覧で最も簡単に行えます。一つまたはそれ以上の新規スライドが必要であれば新規スライドの挿入で説明している方法に従って作成してください。