レッスン 6. ゴブレットの作成

Lesson 6: Creating a Goblet より。
http://brlcad.com/downloads/documentation/BRLCAD_VolumeII.pdf

以下の文の内容について、公式に問い合わせたりしないでください。また、翻訳文章ではありません、かいつまんだりして書いたものです。目次の項目が一致するようにしてあります。

1. 新規データベースを作成

MGED を起動して、メニュー - File - New を選択してください。開いたダイアログで新規データベースとして goblet.g と入力して OK をクリック、作成してください。

2. ゴブレットの部品の作成、編集、コピー

ゴブレットベースの作成

メニュー - Create - Cones & Cylinders - rcc を選択、開いたウィンドウに base1.s と名前を入力して Apply ボタンを押してください。背の高い円柱がグラフィックウィンドウに表示されます。

ベースの編集

メニュー - Edit - Set H を選択してください。マウスポインタをグラフィックウィンドウの下半分に移動させ、マウスの真ん中のボタンを何度か押してください。クリックする度に円柱がだんだん短くなります。グラフィックウィンドウの中央から離れた位置でクリックするほうが、一度により短くなります。円柱が薄い板のようになったら、メニュー - Edit - Accept を選択してください。

ゴブレットの脚を作成

メニュー - Create - Elipsoids - sph を選択、名前を ball1.s と入力して Apply ボタンを押してください。巨大な球体が表示されます。メニュー - Edit - Scale を選択してください。マウスポインタをグラフィックウィンドウの下半分に移動させ、球体が円盤の 1/4 くらいになるまでマウスの真ん中ボタンをクリックしてください。
Shift キーを押しながらマウスの左ボタンを押して球体を円盤の中央に移動させてください。View - Front に切り替えて位置を確認できます。Left ビューで同じ操作を行なって良い位置まで移動させてください。メニュー - Edit - Accept を選択して位置を決定します。

ゴブレットの脚に追加の球を追加

ゴブレットの脚に球を追加していきます。メニュー - Edit - Primitive Editor を選択するとダイアログが表示されます。さっき作成した ball1.s の名前を入力して Reset ボタンを押すと、その図形のデータが表示されます。名前を ball2.s に変更して Apply をクリックしてください。

同じようにして ball3.s も作成してください。コマンドで行うには次のように cp (コピー) コマンドを使用します。

cp ball1.s ball2.s
cp ball1.s ball3.s
ゴブレットの脚の球を編集

作成した新しい球体を編集します。メニュー - Edit - Primitive - Selection を選択してください。ball2.s をダブルクリックして選択してください。球体のワイヤーフレーム描写が白色になります。Shift キーとマウスの適当なボタンを押して球体を移動させてください。最初の球と揃うように配置してください。(Shift と Alt を押しながらマウスの右クリックで移動させると、Z 軸に沿って移動します。) メニュー - Edit - Accept を選択して編集を終了してください。

実際のゴブレットでは二つの球体はすこし接触しているはずです。

ball3.s についても同じように行なってください。Front ビューでは次のようになっているはずです。

ゴブレットの鉢部分の作成

メニュー - Create - eto を選択して回転体を作成します。名前を basin1.s と入力して Apply をクリックしてください。巨大な回転体がグラフィックウィンドウに表示されます。

メニュー - Edit - Set C を選択してください。マウスポインタをグラフィックウィンドウの上半分に移動させ、マウスの真ん中ボタンをクリックして回転体を調整してください。必要に応じて Scale メニューでサイズを変更してください。Shift を押しながらマウスでクリックして鉢部分を配置してください。

3. ゴブレットのベーツ、脚、鉢部分の領域作成

MGED でレイトレースできるようにブール演算で領域を作成します。和 (u) と差 (-) 演算を行います。

r stem1.r u ball1.s u ball2.s u ball3.s

ベース領域は次のようにして作成します。

r base1.r u base1.s - ball1.s

鉢部分の領域は次のようにして作成します。

r basin1.r u basin1.s - stem1.r

4. 領域の組み合わせを作成

領域を組み合わせたオブジェクトを作成します。

comb goblet1.c u basin1.r u stem1.r u base1.r

5. データツリーの表示

tree コマンドで図形の名前を指定して構成要素を階層表示できます。

tree goblet1.c

6. ゴブレットのレイトレーシング

灰色のプラスチックとしてレイトレーシングを行うには、メニュー - File - Raytrace を選択してください。表示されるウィンドウで背景色を白色にして Raytrace をクリックしてください。

Front ビューで確認したら、メニュー - View - az35, el25 を選択してください。ワイヤーフレームなしでレイトレーシングを確認したければ、Raytrace Control Panel の Framebuffer オプションで Overlay を選択してください。