レッスン 1. プリミティブ図形の作成

Lesson 1: Creating Primitive Shapes より。
http://brlcad.com/downloads/documentation/BRLCAD_VolumeII.pdf

以下の文の内容について、公式に問い合わせたりしないでください。また、翻訳文章ではありません、かいつまんだりして書いたものです。目次の項目が一致するようにしてあります。

1. MGED プログラムの実行

ターミナルで mged を実行します。

私の環境ではプログラムが見つかりませんでした (brlcad_7.22.0-0_i386.deb)。パッケージマネージャからインストール、メニュー - BRL-CAD - Mged で実行できました。

TCL/Tk で作成されたウィンドウが二つ開きます。MGED コマンドウィンドウと MGED グラフィックウィンドウ (図形ウィンドウとも呼ばれます) です。

コマンドウィンドウに q (または quit) を入力、Enter を押すとプログラムは終了します。

2. コマンドウィンドウにコマンドを入力

コマンドウィンドウでは、コマンドを mged> に続けて入力できます。コマンド一覧は補足 A にあります。

3. GUI の使用

GUI に慣れている人は、コマンドまたはグラフィックウィンドウのメニューを使用して作業できます。

色々とモデリングを始める前に、データベースを作成しなければいけません。

4. MGED 実行時に新規データベースを開く、または作成

MGED の起動時にデータベースを開くには、ターミナルで mged sphere.g と入力して Enter を押します。
新規データベースを作成する場合、確認ダイアログが表示されます。指定したデーターベースが存在する場合は、そのファイルが開かれます。

5. GUI を利用してデーターベースを開く、または作成

MGED を起動した後に既存のデータベースを開く、または作成するには、メニュー - File - Open または New を選択します。

6. データベースにタイトルを設定

title TITLE

7. 長さの単位指定

File - Preference - Units - UNIT を選択。

units in

8. プリミティブ図形の選択

種々のプリミティブが利用できます。一覧は補足 C にあります。

9. コマンドラインから球体を作成

次のコマンドで球体プリミティブを作成します。make コマンドの引数に図形の名前、作成するプリミティブの種類を指定します。

make NAME sph

実行すると、巨大な球体がグラフィックウィンドウにワイアーフレームで表示されます。表示形式の切り替えはレッスン 4 で行います。

10. グラフィックウィンドウのクリア

コマンドラインに大文字の Z を入力、エンターを押します。

Z

11. 以前のオブジェクトを描写

draw コマンドの引数に描写する図形の名前を指定します。

draw NAME

12. グラフィックウィンドウから図形を削除

erase コマンドの引数に削除する図形の名前を指定します。

erase NAME

13. GUI を使用して球体を作成

メニュー - Create - Ellipsoids - sph を選択します。表示されるウィンドウに図形の名前を入力して Apply またはエンターを押します。自動的に編集モードになっています。

14. 図形のパラメータを表示

図形のパラメータをコマンドウィンドウに表示するには、l (小文字の L) コマンドを使用します。引数に図形名を指定します。

l NAME

図形の位置、サイズなどが表示されます。

15. データベースの内容を羅列

ls コマンドでデータベースに含まれている図形を羅列します。

ls

16. 図形またはオブジェクトを排除

kill コマンドで指定した名前の図形またはオブジェクトをデータベースから削除します。

kill NAME

変更はデータベースに即座に反映されます。保存や名前をつけて保存といった方法はありません。

17. コマンドウィンドウでコマンドを編集

コマンドウィンドウでは Emacs または vi 形式でコマンドを入力します。補足 B でキー入力について説明しています。

コマンドライン中のカーソルを方向キーで移動できます。上下キーでコマンドの履歴を辿れます。

18. MGED の終了

q または quit コマンドを実行して MGED を終了します。GUI から行うにはメニュー - File - Exit を選択します。